歴史上の人物に学び、将来を考えることは私どもにとって大切でありましょう。 齋藤拙堂顕彰会は、津が誇り得る歴史上の人物「齋藤拙堂」を顕彰し、その遺訓に学び、この地域の文化振興に役立てようとする団体です。 齋藤拙堂は、津藩を天下の文藩といわれるように尽力した文教の功労者でありますが、同時に径世家として、又、詩人としても江戸後期において大きな事績を遺しています。 拙堂の文章は、第二次大戦以前の中学校漢文教科書には必ず採られ、誰しもがその名を知っていましたが、戦後は日本漢文が学校で教えられなくなったため、残念ながらこの地域に於いてすら、その名を知る人は極めて稀になりました。 そこで顕彰会においては、拙堂の遺した作品を現代の人々にもわかる表現に直し、これを学ぶ機会をつくり、更にこれからの世代に向けて拙堂の遺業を伝える運動を展開してまいります。 拙堂の本領とする漢文は、グローバル化が進む今日の社会においても日本文化の根幹として決してゆるがせにしてよいものではありません。漢文こそは智慧の宝庫であります。 どうか齋藤拙堂顕彰会の趣意にご賛同いただき、顕彰会へご入会くださいますようお願い申し上げます。